彼方まで飛ぶ力
2006年ロシアで初めて国際スポーツクライミング連盟(IFSC)がパラクライミングワールドカップを開催、出場し、翌2007年その経験を経て日本国内で初めて開催された障害者クライミング選手権に携わり、そこから国内大会の開催や国際大会にも選手として出場を続ける中、2020年4月より日本パラクライミング協会の法人化に伴い、鈴木直也とともに共同代表として改めてパラクライミングの発展に携わらせていただくこととなりました。
私自身が全盲の視覚障害者であるパラクライミング選手として過ごしてきた経験と、また15年以上NPO法人の代表として公益事業に携わってまいりました経験を活かし、パラクライミングが新しいパラスポーツとして発展出来るよう、微力ながら尽力してまいります。
力不足故、皆様のパラクライミングへのお力添え、どうぞよろしくお願い申し上げます。
代表理事 小林 幸一郎
明日の可能性は無限だ
折しも東京オリンピック・パラリンピックの1年延期が発表され、スポーツだけでなく社会がこれまで経験したことのないような混乱に見舞われている2020年を迎えています。パラクライミングも国内大会、国際大会全ての中止が発表され、先の見えない環境となってしまいました。
しかしこの状況が永遠に続くことはないと思います。中止となってしまった日本選手権大会には過去最大のパラクライマーの出場登録がありました。
当協会はこの国内でのパラクライミング発展の勢いをそのままに、国内大会の開催と選手発掘、強化、国際大会への選手派遣などの各事業を、パラクライミング国内唯一の競技スポーツ団体として、各関係団体との連携強化を図りながら着実に推し進めてゆく所存です。
さらに未来を遠望すれば、2011年から始まったパラクライミング世界選手権の規模は年々拡大しています。2024年パリパラリンピックには間に合わずとも、2028年ロサンゼルスパラリンピック種目化の可能性も0ではないと言える状況と認識しています。
これが実現した折にも、私達日本が世界選手権出場などを通じ培ってきたパラクライミング強豪国としての経験を活かし、世界の中での存在感を示し続けられるよう各事業を推進してまいります。
またパラクライミングがグローバルな発展を見せる中、東アジア諸国に目を向ければ日本を除くとその芽すら見えていない国がほとんどです。このような環境下、私達日本が牽引国となり、アジアの地にこのパラクライミングという文化を根ざす事業を行い、近い将来アジアパラクライミングチャンピオンシップなどを開催できるよう各国各協会などとの協働連携なども行ってまいります。
日本のパラクライマーが一番輝くアスリートであり続けるために、私達、鈴木、小林のパラクライミングとの長きにわたる関わりという経験を活かし、日本パラクライミング協会は、2018年の当会設立より副会長として前会長を支えてまいりました私たちが共同代表を仰せつかり、新体制にてさらなる発展を目指してまいります。
みなさまどうぞ倍旧のご指導ご鞭撻、そしてご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
代表 小林幸一郎