パラクライミング世界選手権日本チームが金2個、銅1個を獲得

2021.09.18

パラクライミング世界選手権日本チームが金2個、銅1個を獲得

IFSC主催のパラクライミング世界選手権モスクワ2021が、9月15日から17日にロシア連邦モスクワ市で開催された。日本はB1クラスの會田祥が1位、B2クラスの濵ノ上文哉が1位、AL2クラスの結城周平が3位、B3クラスで蓑和田一洋がマスター1位となり、日本チームは金メダルを2個、銅メダルを1個となった。

 

この世界選手権は2年に1回開催されるもので、パラクライミング競技でもっとも権威のある国際大会。本大会には、約20カ国、合計約120人のパラクライミング選手が参加した。このうち日本からは8人の選手が競技に挑んだ。

 

大会の開催にあたっては世界選手権としては初めてIFSC公認のクラシファイヤーが障害の程度によるクラス分けを実施。結果、會田が視覚障害男子B2から男子B1へと、より重たい障害のクラスへと変更されるなど、日本人選手にもクラスの変更があった。
予選は15日と16日にCSKA体育館で開催。視覚障害の男子B3は、4ヶ国6人以上の規定の開催人数よりも1人少なく、この予選のみでマスター大会として順位が決定されて、蓑和田がルーマニアのコスミンとともに1位となった。
17日の決勝は、モスクワを代表する体育館であるパレス・オブ・ジムナスティックス・イリナ・ヴィネル・ウスマノバで行われた。

 

會田はクラス変更によりアイマスクを着けての競技となったが、視覚障害クラスでただ一人の完登で優勝。視覚障害の男子B2の濵ノ上は最上部に迫る粘りでやはり優勝を決めた。下肢機能障害の男子AL2の結城周平も、強豪のなか3位となり、初のメダル獲得となった。
なお、會田は前会の2019年フランス・ブリアンソン大会につづく2大会連続の優勝。ワールドチャンピオンシップでは5大会の優勝を達成した。

 

本大会はコロナ禍にあって日本からは例年より少ない8人。あわせて各国の競技レベルの向上のなか、メダル3個獲得と好成績を残す結果となった。

〈日本人全選手の結果〉
視覚障害
男子B3
蓑和田 一洋 (ナビゲーター會田亮子)マスター1位

男子B2
濵ノ上文哉(ナビゲーター田中星司)1位

男子B1
會田祥(ナビゲーター宮本容幸)1位
小林幸一郎(ナビゲーター白井唯)5位

機能障害
女子RP3/AL2
渡邉雅子12位

男子AL2
結城周平3位

男子RP3
安良岡伸浩5位

男子RP2
岡田卓也9位

 

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